シエンタを車中泊仕様に

 2代目プリウスを10年乗り、25万キロ走破。8月に車検を受けることになり、どうするか迷っていた。次に購入するとしたら、7人乗りで、燃費もよい車ということを言っていたので、ディーラーから新型のシエンタが発売されるという連絡が入った。以前、プリウスαが出たときに、購入を勧められたのだが、高額なため止めたのだが、新型シエンタは、それよりも安く、プリウスと同じぐらいの価格ということだ。まだ、カタログで詳細は発表されていなかったのだが、7人乗りということと、ハイブリッドということ、そして、その時点で発売されていた旧シエンタなどの情報から、きっと、理想に近いものが発売されるのだろうということで、2015年7月についに契約した。
 その新型シエンタが2015年9月2に納車された。

 
ジャーン。新型シエンタ納車!

今後の『つぎはぎ日本一周』や、自転車イベントで活用するために、いろいろ試したいことがあったので、納車して数日後の休日それを行った。まず、確認したのはカタログにあったのだが、26インチの自転車が2台そのまま積めるというもの。ロードバイクははたしてどうか?

 写真のとおり、余裕でロードバイク2台を積めることができた。これなら、上手に入れると、3台。ホイールを外すなどして積めば4台ぐらいはいけるかもしれない。
 普段、積むのは1台が多いと思うので、そんな時は下の写真のように積むことになる。これなら、簡単。

 または、

『シエンタ車中泊仕様D・Y・Iその@』

 『つぎはぎ日本一周』の時に、このように、ロードバイクをそのまま積めるというのはうれしい。これで、ベッドになるフラットになる部分ができれば、言うことはないのだが・・・、フラットになるか試してみた。しかし・・・実は、こシエンタ発売前に予約をしたため、詳しいシートアレンジを確認していなかったのだが、なんと、ベッドになるようなフラットになる部分がない。これだと、車中泊はできず、何のために買ったのかということになってしまう。旧型のシエンタは、1列目と2列目でフラットにできるし、2列目と3列目もフラットにできる様々なシートアレンジが売りだったのだが・・・新型も当然できると思いこんで購入したのだが、これができないのだ。ショック!! プリウスでも、1列目と2列目でフラットにできたのに・・・・・。荷室も一番長い状態にしても縦が143センチぐらいなので、大人の車中泊としては狭い。ななめに寝て膝を折ってぎりぎりという感じだ。(これだと、ロードバイクが入らない) 

 しかし、これにめげずに、前向きにとらえ、作ってしまえ!という結論に達した。
 シエンタの車中泊用ベッドづくりスタートだ。インターネットで、シエンタ車中泊というのを検索しても、旧型のはあるのだが、新型シエンタのは皆無。発売されてすぐということで、まだ、誰も行っていないのかも。ということは、私が先駆者?まあ、そんな大げさなことでもないのだが、試行錯誤を楽しみながらやっていこうと決意。
 どうしたら、快適なベッドになるのかと、いろいろ考えた結果、2列目の背もたれを倒した状態で、その上にベットを乗せる構造にした。こうすることで、180センチを確保できる。1列目に2人乗れる状態で、そのままのロードバイクを1台と、その横にベットというアイデアだ。ついでに、後ろ全部をフルフラットにもできるようにもすることにした。ただし、運転席側は、1列目のシートを下げる関係で、175センチとした。
まずは、段ボールで室内の凹凸を調べ、それを厚さ9mmのべニア板にうつす。そして、それを電動のこやジグソーで切り出す。
    
実際にあてて、微調整。


 丈夫にするためにべニア板の下に板を取り付け、コンパクトになるように蝶番で、折りたためるようにした。写真では2つだが、この後もう一つ取り付けて、強度を上げた。
 
 寒さ対策と、クッションのために、銀マット、そして、見た目をそれらしくするために不織布のシートを表面に取り付ける。それらしくなってきた。(タッカーという用具を使用)
    
 2列目シートを倒した高さとちょうど同じだったRVボックスを購入し、下に置く。

 折りたたみができるようにしたため、真ん中がまだ、弱いので、今度、パイプをかますか、もう一つ下に台を置くか考え中。まあ、とりあえずは、板をかまして完成。  ここまでが、1日目。
 『シエンタ車中泊仕様D・I・YそのA』
 さて、前回ある程度のところまではできたのだが、折りたたみ部分の強度の問題を解決しなくては実際には使用は難しい。そこで、まず、最初に思い立ったのは、スチール製のパイプを下に渡して強度を補う方法。DIY専用のパイプがあるのだが、長さの調整のため切断が必要で、その専用用具が高価なこともあり、どうしようかと迷いながらホームセンターをうろうろしていたことろ、ステンレス製の物干し竿が長さの調整もワンタッチだし、強度もまずまず、ということで、試しに片方をやってみようと、2本購入してみた。さっそく、帰ってやってみると、強度はまずまずな感じだが、位置がずれるなど今一つしっくりこない。
 物干し竿は、物干し竿として使うことにして、他の方法を考えてみることに。シエンタの構造上、ちょうど、折りたたみ部分の下は3列シートを格納したその部分になる。まっ平らというわけではないので、支えを入れて、固定するのも結構難しそう。
 それでも、じっくり観察してみると、ある程度の広さを土台にすれば、なんとかなりそう。その方向で、支えを作ってみることにした。
 高さの微妙な調整もできるといいかもしれないということで、DH鋼製束を使って作ってみた。しかし、高さをしっかり調べてつくると、ツバイフォー材だけの方が安くできるというのは、後で気がついた。まあ、いいけど・・・・。
   
 こんな構造の支えを作った。
 片方だけの時は、横に渡す板は短いものを使用し、両方をベッドにする時は、長い板を渡すことにした。こうすることで、左右の高さを安定させることができる。両方にベッドを設置するときは、このように長い板を渡す。 これで、両方床板の上下を安定させることができる。
  
うしろには、滑り止めをつける。

土台を乗せるのはここ。3列目シートを格納した上に折りたたみの場所がくる。
    
 乗せるとこうなる。この上に土台を乗せる。強度だけを追求するのなら、下の板はもう少し大きくしてもよいのだが、収納、コンパクトさなどを考えると、これがベスト。
 
片方のベットをセットするとこうなる。ちなみに、RVボックスは、人が上に立つことができる強度(80Kgまで)のものを使用。RVボックスの上に来る床板の部分にも滑り止めを装着したので、ガタガタした感じもなくなった。

 
下から見るとこうなる。結構しっかりした土台となった。
   

両方をセットするときは、長い板を渡して使用する。

     

 強度もこれで、しっかりと確保することができた。強度も合格。横に長い板を渡しているので、左右の高さも安定している。 広いベッドスペースができた。

 片方なら、3列シートの後ろにセットできる。こうなると、早く車中泊をしたい〜〜〜〜。

 
『実際に車中泊をしてみた@』
『つぎはぎ日本一周』で実際に車中泊をしてみた。1回目が、直島  2回目が宗像大島 。レポートはこちら 「直島」   「宗像大島」
     
さすがは、平らなベッド、プリウスの時のように、でこぼこの違和感と窮屈さを感じることはなく寝ることができた。ただ、銀マットを装着しているのではあるが、ベッドがまだ硬く、寝心地という点では改良の余地があるというのが正直なところだった。そこで、3回目の車中泊までにはこれを解決したいと思い、考えたところ、低反発マットを使ってみることにした。というのも、今現在私が寝ている布団の下に低反発マットを敷くようになって、格段に寝心地がよくなったという経験があるので、車中泊にもこれは使えるのではないかと思ったのだ。インターネットで調べていると、「ごろ寝マット」という180センチ×60センチの低反発マットというぴったりな商品が売っていた。3580円という価格だったが、ポイント等を使って1800円ぐらいで購入できた。最初は圧縮して送ってきたようで、4cmの厚さとあったのだが、とても薄く、心配していたのだが、封を開けて数日で厚さが出てきた。
 
送られてきた時には、オレンジの袋に入る大きさだったのだが、数日したら、厚さが出てきた。
 実際にこの「ごろ寝マット」を使用して3回目の車中泊をしたのだが、2回までとは段違いに寝心地がよかった。購入して大正解。家で寝ているのと変わらないぐらいの寝心地だった。お勧め!
   
 シエンタ車中泊仕様D・I・Yについて、次の課題。それは結露対策。1,2回目も多少はあったのだが、3回目は、外気温が下がったせいか、すごいことに。今後さらなる工夫をしていこうと思っている。

すごい結露だ〜

シエンタ結露対策


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