『舞鶴―敦賀』
2011.8.20
 夏休みの期間に、『つぎはぎ日本一周』をずっと続けてきているが、今年は、なかなか日程がとれず、8月も終わりに近づいた20日(土)21日(日)の二日間という計画になった。今回もありがたいことに、両親が一緒だ。やはり、ここまで遠いと、一人での運転ではなかなかきつい、というのが正直なところ。一緒に来てくれて、本当にありがたい。
 前日の夜9時に出発の予定だったが、準備にてこずり、10時前になった。ここからロングドライブだ。
 深夜の高速道のドライブということで、車は多くなく快適に進む。父親とおよそ1時間交代で、運転して、交互に睡眠し、綾部PAに到着したのが、20日の4時ごろだった。
 ここで、車を停め、睡眠。7時ごろ目が覚めて、舞鶴へ向かう。実は、西舞鶴ICで下りるとよかったのだが、間違えて東舞鶴まで行き、そこで下りてしまった。以前の『つぎはぎ日本一周』で舞鶴まで行っていたような記憶だったのだが、27号線を通って綾部に行き、それから京都へ進んだので、舞鶴までは行っておらず、西舞鶴までだったことに気がついたからだ。(記憶違いで、九州のときのように、ルートが途切れるところだった)ということで、東舞鶴から西舞鶴まで車で逆戻りし、近くのコンビニで朝食を食べ、本日の『つぎはぎ日本一周』のスタートとなった。時間は8時37分。両親は、車でこの近辺の観光をするらしいが夕方は、福井あたりで合流しようといい、お別れをする。
 さっき、車で来た道を東に向かって進むのだが、何を勘違いしたのか、途中中舞鶴歩道橋のところを間違えて、山側に入ってしまい、海上自衛隊舞鶴航空基地の施設に到着してしまった。その後、ちょっと上ったところにトンネルがあったので、そこを通ることにした。本来進むはずだった27号線になんとかもどり、その後舞鶴へ向かった。

  

 この辺りには、古いレンガ造りの倉庫がたちならんでいて、独特の風景を創りだしていた。
 途中、舞鶴引揚記念館まで6キロという看板が見えた。自転車で6キロというのは、ちょっとルートを外れる場合遠い(往復12キロになる)ので、少し迷ったが、舞鶴と言えば岸壁の母 戦争の引き揚げだ。そこで、やはり記念館に行くことにした。入館料300円と、思ったよりも安く、ありがたかった。展示物を見ていると、館の方が近づいて来てくれて熱心に説明をしてくださった。シベリア抑留の悲惨さなど展示物ひとつひとつコメントをしてくれるかのように丁寧に。私の祖父はシベリア抑留されていたのでとても興味深く聞かせていただいた。気がつくと40分以上すぎていた。館から出ると、観光協会の方がアンケートのお願いに来た。アンケートに答えていると、実は、その方は以前益田市に住んでいたそうで、とても親近感を覚えた。館から300m行ったところに展望所があって、引き上げ者用の桟橋が復元されているところが見えた。ここに、多くのシベリア抑留者が帰って来たのだと思うと、不思議な気持ちになった。きっと、その中に私の祖父もいたのだろう。
 公園から帰って、記念館に再びもどり、舞鶴近辺の地図があったらもらおうと受付を覗くと、なんと、両親がいるではないか?聞くと、車のトラブルで(これが勘違いだったらしいけれど)出発が遅れ、記念館に今着いたとのことだった。ここで、早くも再会ということで、一緒に写真を撮って、再びお別れした。

   

    

  

 27号線を東に進み、ついに京都府と福井県の県境に到着。福井に入るのは、大学時代、体操の西日本インカレが鯖江で開催されたのだが、その時以来だ。
 海岸線に出ると、そこに楽しそうに水上バイクの集団が・・・、きっと、水上バイクも面白いんだろうな〜と思いながら、これ以上趣味を増やすわけにもいかないので、眺めるだけで、次へ進む。カモメ?ウミネコの群れが砂浜にいた。こういう光景も益田では珍しいので、写真をパチリ。

   

 更に進み、道の駅の看板。シーサイド高浜が見えてきた。時間も12時、ここで昼食にすることにした。高浜ラーメンとミニ焼き飯を注文。この組み合わせはメニューにはなかったのだが、お願いしたら、OKだった。感謝。高浜ラーメンは、チャーシューの代わりに魚だったのだが、う〜ん。私は、ラーメンはチャーシューがいいな〜。まあ、好みの問題か。とてもよい雰囲気の建物で、隣には温泉もあった。今は入るわけにはいかないので、先へ進む。小浜駅が見えてきた。ここからは、三方五湖に行くために、27号線を離れ、162号線を北上する。朝から、天気を心配していたのだが、午後からあいにくポツリポツリと降り始めた。夏なので、電気関係のグッズにはビニールなどをかけて対応したが、私自身はぬれて行くことに。これが結構気持ちいい。

   

   

  

 それでも、雨足はどんどんひどくなっていった。まあ、これだけぬれたら仕方ない。五湖というので、5つの湖があるのであるが、平地の道を行くので、その中の一つ、三方湖だけの見学となった。三方湖は、湖面が緑で一瞬すごく汚れているのか?と思ったが、よく見ると、水草が湖面にびっしりと浮いていたのだった。こういう湖は、今まであまり見たことがなかったので、その風景をしばし、楽しんだ。なかなかいいものだ。
 このあたりで、とても福井までは無理ということで、敦賀あたりで、両親と合流することにした。携帯があるので、こういう変更にはとても便利。

   

  

 三方五湖を過ぎて、再び27号線に戻る。途中からバイパスになった。それでも、自転車は通行可だったので、バイパスを選んだのだが、これが走りづらかった。自転車通行可の区間と通行不可の区間が交互にやってくる感じだった。まるで自転車乗りに意地悪をしているよう。おかげでずいぶん遠回りをすることになった。設計者は一度自転車で通行してみるといい。きっとこの設計の意地悪さにびっくりするだろう。途中から27号線が通れなくなり、県道225号を走り、携帯で新たな合流場所の「ニューサンピア敦賀」に向かう。雨は、その後もやまず、今日の終点 に着くまで続いた。まあ夏なのでそれほど苦にはならなかったけど、お尻がびしょびしょになったのと、靴がびしょびしょになったのは、すごく不快だった。両親は私が遅いので、27号線で迎えに来てくれるところだったのだが、27号線が例のように、自転車が通れるところと通れないところがあるので、とても出会うことはできそうにない。そこで、27号を取りやめ「ニューサンピア敦賀」に来ることに。結果、私がやや早く到着して、両親が来るのを待った。
 両親の車に自転車を乗せ、今日の宿泊地である、「越前 雲海」へ。これが、予定では福井あたりということで計画していたので、敦賀からは結構遠く、予定の6時には到着せず、1時間ちょっと送れて到着。ここらあたりは、カニを食べさす旅館などが多く並び、一大グルメスポットといった様子。当然、この旅館も、夕食はカニづくし。一人に1匹ずつ。しっかり堪能して本日は早めに就寝。明日は、いったん敦賀にもどってからスタートとも考えたが、時間の節約のために、逆方向で、東尋坊から敦賀を目指すことにした。 

   

 本日のデータ
 走行距離 107q
 平均速度 21.4q/h
 最高速度 55q/h  


















『つぎはぎ日本一周』