『串本〜那智〜七里御浜』
 夏休み期間中にはどうしても行きたい。つぎはぎ日本一周の続き。普段の休みでは期間が短いので最近は島シリーズばかりになっているが、今回は金曜日の夜に出て月曜日に帰って来るという、ひさびさのロング。ありがたいことに今回も両親も来てくれて運転を交代しながらの旅。感謝。
続きとなると、石川県か、和歌山ということになる。どちらも相当距離があり、悩むところだ。ただここ数年は、石川県方向が続いていたので久し振りに和歌山県方向に行きたいという気持ちが、強かったので、和歌山県方向にした。

9日の夜益田を出発。三隅まで行ったところで携帯用空気つぎを忘れたことに気がついた。他の物ならともかく、空気つぎはパンク修理のためには、絶対必要だ。1時間近くロスしてしまうことになるが取りに戻った。結局11時ぐらいに益田を出発したことになってしまった。
浜田道から中国道、大阪環状線父親と100キロメートルぐらいで交代したりSAで休憩したりして前回のゴール串本に着いたのが10日の9時ぐらいになった。10時間かかった。遠い、、遠すぎる。一人では絶対無理だ。しかし、交代して寝ていたので、思ったより元気に到着した。
 串本の橋杭岩は、前回の時にも思ったが、やはり自然の神秘。どうしてこうなったのか?と不思議に思う。串本は橋杭岩が一番よく見える場所に道の駅があり、駐車料金が無料で、しっかりと景色を堪能できる。前回にはなかった建物などもでき、道の駅としての機能もしっかりとしているので、とてもお得感がある。ここで、遅い朝食を食べ、いよいよスタートだ。この日のメインは那智の滝。ここへ向かってひたすら42号線を北上する。途中の海岸線には名所でもなんでもない場所が神秘的だったり、他の場所だったら、名所になるだろうなあ〜などと思える岩の様子など目を楽しませてくれ、ところどころで写真を撮った。

     

 太地町という看板と、鯨の大きなモニュメントが目に入り、少し寄り道になるが、寄ってみることにした。42号を右折して太地町に入る。少しいくと、鯨の公園という標識。そこへ進む。ここにも鯨のモニュメントや捕鯨船、釣りをしている人のモニュメントなどがあった。近くに水族館もあり、なにやらショーをやっているようであったが、今回はそれへは入らず、もうひとつの標識「落合博満記念館」というもの。興味があったので、そこからさらに奥へ行くのだが、行ってみることにした。坂をのぼって、住宅街に出て、少し下ったところに、ちょっと高級住宅って感じの建物がこの記念館だった。入ってみようと思ったら、なんと、入場料が高い。大人2000円。いろいろな歴史的な記念館に入ったことがあるが、2000円というところは今までになかった。せいぜい高くて800円ぐらい?2000円ではとても入る気にならず、記念館の前で写真を撮るだけで、Uターンをした。まあ、この値段が高いか安いかは、行った人の気持ち次第だから、なんとも言えないが、私にとっては高かった。Uターンして、少し行くと、タイヤの空気がぬけているのに気がついたので、そこで、携帯ポンプで空気を入れた。取りに帰った携帯ポンプが活躍してくれた。
 昼食にいい時間になったのだが、9時すぎに朝食を食べたこともあり、それほど、お腹はすいていなかった、しかし、ハンガーノックになってもいけないので、コンビニの弁当を購入して食べる。コンビニは本当にありがたい。食後にガリガリくん梨味を食べ、元気が出て、再出発。

       

    

 その後、紀伊勝浦に入る。那智道の駅500m手前で、左折して、那智川にそって山へ登っていく。
ここらあたりは2年前の水害で川の工事をしていた。災害復旧ではあるが、自然の川がコンクリートで固められるかと思うと、複雑な心境になった。人命第一というのはわかるけれど、景観にも配慮した工事がなされるとよいのだが・・・。
再び、タイヤに違和感があり、空気が抜けていた。しかし、その後も、前タイヤの空気が抜けていく、これはパンクだ。サドルバックから換えのチューブを取り出し、交換。パンク修理はもう何度もやっているので、それほど苦にはならないのだが、まあ、ないにこしたことはない。
 徐々に山道になっていき、登り基調。那智の滝に行くまでのところで、熊野古道「大門坂」という表示があったので、そこへ行くことにした。ロードバイクでいけるところまで、行き、石段になっている個所からは徒歩。ここが、なかなかよい雰囲気の道で、一気に時代が変わった気がした。観光客も多かったのだが、静寂さがにじみ出てくるような道だった。大門坂をおり、ロードバイクに乗ろうとしていたら、ちょうど、那智の滝から帰ってくる両親の車と出会う。停まってくれたので、携帯用のポンプではなく、フロアポンプで、もう一度しっかり空気を入れた。やはり、入り方は全然違い、しっかり入った。これで安心だ。その後、くねくねの上り坂を行き、那智の滝が見えてきた。ついに来たのだ。道端にロードバイクをとめ、何枚か写真を撮ったが、最初に那智の滝と三重塔の両方が拝める那智大社へ向かうことにした。ロードバイクを見てみると、なんと、前タイヤの空気がまた抜けているではないか!さっきなおしたのにこうなるということは、タイヤのどこかに石か何かがささっているとしか思えず、再び、修理、今度はタイヤを全部とって、内側もチェックした。しかし、石のようなものはささってはいなかった。で、ひょっとチューブを見ると、新品と思っていたこのチューブは以前パンクしたものを修理したチューブだったのだ。その、修理した箇所が不十分で空気が抜けていたというわけだ。リュックに箱に入った新品のチューブを持ってきていたので、それと交換した。今度こそ、大丈夫だろう。

    

 土産物屋が並ぶ通りをぬけていくと、那智大社までの有料道路が見えてきた。自転車がいくらか尋ねると、自転車は無料とのこと。ラッキー。遠慮なく、その道を進むと、これが、超激坂。益田の権現山で激坂トレーニングを何度かしているので、なんとか、登り切れたが、初めてだったら、きっと途中であきらめそうな激坂だった。
那智大社にお参りをして、いよいよ、撮影スポットに。ここからの景色は、本当に絵になる。業者さんが無料で私のカメラで撮影をしてくれたのだが、その時、練習用にと、業者さんのカメラでも撮影。白川郷でも同じような撮影業者さんがいたが、ここも同じで、私のカメラで2枚撮影をする間に、もう、業者さんが撮った写真が完成しているという超高速印刷。申し訳ないけれど、写真は購入せず、お礼だけ言って、他の個所からも撮影をした。那智大社から下り、今度は那智の滝のすぐ近くへ向かう。しかし、ここも、水害の影響で、復旧工事をしており、ちょうどいい場所にクレーンがあった。まあ、仕方がない。クレーンが動いて、ちょうど滝が見えるときに撮影をした。

   

  那智の滝をあとに、今日の目的地である七里御浜の道の駅を目標に進む。まだ、結構な距離があるが、熱中症にならないようにひたすら漕ぐ。とにかく、夏のロードバイクでのツーリングは水分が必要だ。自動販売機でなんどもスポーツ飲料を購入しボトルに入れ、途中途中で飲んだ。すぐに飲み物の水温が上がるので、保温ができるボトルがほしくなった。
 熊野川にさしかかった。三重県に突入。ついに、ここまで来た。紀宝町というところだ。
 そして、ついに、目的地である。道の駅に到着。両親に連絡すると、もう少し時間がかかるとのこと。ちょうど、夏のイベントをやっていて、歌があったり、ダンスがあったりと面白く見させてもらいながら、休憩をしていた。40分ぐらいして、両親の車が来て、ロードバイクをのせ、今日の宿泊地である、新宮まで行く。すでに新宮よりも進んでいたのだが、ホテルの予約の関係で、ここになったそうだが、このホテル、なかなか素敵なホテルで、町に近いのだけれど、山の裏側にあり、海もすぐ近くで、とてもよいところだった。露天風呂に入り、疲れた体をいやした。
 部屋に入り両親と、昔のことを話したり、明日のことを話したりと、まったりと夜を過ごした。さすがに、昨夜が徹夜に近いこともあり、いつもより、ずいぶん早く眠りに入った。

    

本日の走行距離 79.6q
    平均速度 18.9q/h
    最高速度 50q/h

















『つぎはぎ日本一周』