『別府〜日田』
2014.8.21
この夏休み、つぎはぎ日本一周を計画しても、ことごとく雨や台風のために断念してきた。21日最後の年休。ラストチャンスということで、1日だけど、強行軍で、つぎはぎ日本一周に出ることにした。今までは、基本、海岸沿いのルートだったが、 今回は、ちょっと趣向を変えて 、内陸に向かって行くルートを開拓することにした。海岸沿いだけでは、短期間の休みでは限界がきているためこうしたルートで、楽しむことにしたのだ。と言うわけで、今回選んだのは別府から湯布院を通って九重方面にした。九州は、阿蘇も高千穂もそうだけど、内陸に行ってみたいところがたくさんあるのでこれから当分楽しめるかな?
益田を前日の夕方に出て別府に向かう。一端萩に行ってそこから美祢のインターに行くのだが、古いナビと新しく買ったポータブルナビとが全く逆の案内をしたりして、いろいろと迷ってしまった。しかも、美祢で、高速に乗ったのにすぐにナビは降りるように指示したりで、結構下道を進んだ。時間も大分ロスをしたと思う。結局、別府湾に着いたのは深夜になってしまった。別府湾SA ここから見た別府の町の夜景。
シートをフラットにして車中泊。多少窮屈だけど、つぎはぎ日本一周らしくていい。朝はもやがかかっていて、幻想的な雰囲気の別府の町。
翌朝、疲れから7時まで寝てしまった。まあ、気ままな一人旅なのでいいのだが、今回は久々の輪行。帰りはJRなので時間を気にしなければ、帰れない可能性もある。まずは、駐車場を探す。別府駅近くに行くと思ったより良心的な値段だった。12時間まで500円。ありがたい。帰りも助かるのでここに決定。ビアンキを組み立て、いざ出発。
湯布院に行くためには、相当な坂があることは覚悟して、無理のないペースで進む。 学生時代に、友達と旅をした時、高くて泊れなかったけど、温泉だけは入りに行った杉乃井ホテルを正面に見ながら県道52号線を上って行く。地獄巡りの看板が見えるが、前に行ったのでパスして進む。しかし、この辺りの住所がすごかった「鶴見地獄北」さすが別府だ。このあたりの道には、コンビニが異常に多い気がしたが、別府インターをすぎると、逆にパタッっとなくなった。当分の間、自動販売機もない道が続く。
事前に、水分を買っておいて助かった。そうでなかったら、きっと脱水症になっていただろう。結構キツイ坂が、続くのだが、覚悟していたため、受け入れて進む。そうこうすると、鶴見岳のロープウェイが見えてきた。登り口に寄ってみると、整備中で、この日はお休みだった。鶴見岳の頂上から別府の町を見てみたかったのだが・・・残念。
その後も上り坂が続く。そのうちに少し開けた感じの城島高原というところに来た。もう少し進むと、綺麗な景色の場所に出たので、道がやや狭い場所だったのだが、写真を数枚撮った。この夏には珍しくとてもよい天気だったので、空の青と、山の緑がとてもいい感じだった。汗が、尋常じゃなく出る。まるでおもらしをしたよう・・・・。
由布岳への登山口が見えてきた。いい感じの山だ。このあたりの道は標高780メートルぐらいで、『つぎはぎ日本一周』で走破している道としては結構高い部類に入るのではないかと思う。
少し行くと峠を越え下りが始まった。綺麗な景色の中、気持ちよく下る。今回、もう一台デジカメを準備し、ハンドルに固定し撮影した。途中の展望台は、子どものころ、この辺りを家族で旅行をしたのだが、なんとなく記憶に残っている場所だ。眼下に見える特徴的な建物が印象に残っている。この場所から見る由布岳も素晴らしい。
再び下り、湯布院の町に入っていく。 まずは、観光案内所に行って、お勧めスポットを紹介していただくが、ここ!という場所ではなく、景色のよい道と、にぎやかな通りを教えていただいた。まずは、景色がいいと言われた方向に進む。人力車なども通っており、田んぼの中のなんとはない道ではあるが、由布岳をバックにすると、やはり絵になる。金鱗湖という池に向かうのがだ、途中、木製のほたる橋という小さな橋があった。名前のとおり、きっと夜になると、蛍が飛び交うのではないかと思う。金鱗湖にいくと、予想よりも小さい池だったが、ここも、雰囲気のある場所だった。
次ににぎやかな通りに進む。昔ながらの街並みというよりも、観光客を相手にした商店が立ち並ぶといった雰囲気だった。その中で、ところどころ目玉になるような場所がちりばめられているそんな印象だ。面白そうと思ったのは、湯の坪横町というところに、足湯?足水があり、その中に小魚がうようよいて、足をつけると、足の古い角質部分をその魚が食べてくれ、肌をすべすべにするというドクターキッスフィッシュというところ。やってみたいと思ったのだが、マラソンウォークで足の裏の豆がつぶれ、大変なことになっていたので、やらなかったが、非常に興味がある。ややお高い1000円?ぐらいなのも躊躇した理由でもある。500円ぐらいならな〜。
駅に行くと、本物の馬車がいて、観光客を乗せて、スタートするところだった。こういうところも観光地ならではの演出なのだと思うが、町の雰囲気を一層引き立てていた。
久々に湯布院に来て、感じたことであるが、ちょっと周っただけでは魅力を感じ切れなかったというのが正直な感想。これだけ、人気がある場所なので、もっといろいろな場所があるのだろうと思うのだが・・・・、まあ長期に温泉旅館に滞在したり、この町に住んだり、違った季節に来たりすると、もっと深みのある趣を感じることができるのだろうとは思う。そういう予感はしっかりとただよっていた。
県道216号に出て、九重方面に向かって再びのぼって行く。少し行くと、古いバイクなどを展示している博物館のようなところが見えてきた。今日は、よらずに先へ進む。観光客の団体客などがよるような店があった。そこにソフトクリームの看板が・・・やっぱり、自転車の旅にはこれがないと!ということで、購入。暑い時のソフトは最高。再び進むと、道の駅という看板が。今日は、ここで昼食をとることに決定。道の駅に寄ると、見たことがあるサイクルジャージの方が・・・・なるしまジャージだ。声をかけると、大分の方からトレーニングということだった。益田のことを話すと、以前なるしま会長などと一緒に益田を走ったということだった。(私はその時は勤務があり、一緒に走ることができなかった)一人旅の途中、こうした出会いがあるのが面白い。その方とお別れし、昼食。その後、国道210号線を進む。
この後は、特に目的地を調べていたわけではないので、時間を見ながら、どこまで進めるか?という旅になる。九重”夢”大吊橋 という一度は行ってみたいところもあるが、鉄道沿いではないので、ここは、また今度にして、今回は、鉄道沿いの210号を進む。九重 夢 大吊橋 はまたの機会に!風力発電がたくさんある小山。風力発電山?
温泉地らしい風景。少し行くと、今度は滝。ちょっとした滝だが、なかなかいい感じ。
ところどころ、駅により、時間を確認したが、結局、日田駅まで到着。しかし、列車の発車時刻まで20分ぐらいしかない。今回は輪行ということで、駅に突着したら、すぐに、ビアンキを分解し、輪行バックに入れる。久々の作業なので、時間がかかるかと思ったが、割とすぐにでき、なんとか間に合った。列車自体も日田発ということで、空いていたので、ベストポジションに輪行バックを固定できた。帰りの列車の中で普通はうとうとするのだが、なぜだか、目がさえて眠れなかったので、スマホのワードで、本日の旅のレポートを作成することにした。デジカメで撮った写真を見ながら、旅を振り返るのはとても好きな時間だ。きつかった坂なども、こうして振りかえると、達成感の材料として、全てがいい思い出になる、そんな感じだ。外の景色を見ると、さっきまでビアンキで進んでいた道が見えたりして、これも面白い。外を見てすごく立派な滝が見える場所があった。きっとそこを通っているのだが、時間を気にしながら必死に進んでいたため、全く気がつかずに通過していたのだ〜残念。 もうひとつ車窓から見えたもので気になったものに、鉄道の車庫のような立派な古い建物で、文化財のような雰囲気のある場所があった。ちょうど、その前に観光客のような方がいて説明をうけていた。この場所も全く気がつかずに通過していたのだが、もったいないことをした。大分で乗換をして、別府に向かう。幸い、ここでもベストポジションに座ることができ、ストレスなく別府に到着。
駅のすぐ近くの駐車場だったので、輪行バックにビアンキを入れたまま、担いで、駐車場まで行けた。遠くだと、もう一度組み立てなければならなかったのだが、ここで、助かった。1日しっかり自転車に乗っていたので、汗もしっかりかいている。温泉地別府に来ているのだから時間も気になったが、どうしても温泉に入り、汗を流したいと思っていた。観光案内板を見ると、駅のすぐ近くに駅前高等温泉というところがあった。駐車場に車を置いたまま、入浴グッズを持って、そこへ行ってみた。この温泉は外見はモダンな感じだったが、中は昔ながらの作りになっていて、温泉地ならでは。とてもいい温泉をいただき、大満足。入浴料もなんと、200円と激安。ただし、石鹸やシャンプ-などは置いてなく、自動販売機で購入するようになっていたが、石鹸が20円、シャンプ-が40円だったかな?いずれにしてもとても良心的な値段だった。さっぱりして、再び駐車場へもどり、別府を出発した。途中、サービスエリアなどで、休みながら、結局益田に着いたのは深夜の1時すぎになってしまった。それでも、久々に輪行もやったし、深夜に帰るなどストイックな感じの『つぎはぎ日本一周』となり、達成感もあり、とてもいい旅となった。次はどこへ?
本日の走行距離 86.8q
平均速度 17.2q/h
最高速度 58q/h
『つぎはぎ日本一周』