『不知火〜下田温泉』
 2014.12.28
 
 つぎはぎ日本一周、今回は、フリーになる日程が出来たため、久々に宿泊もすることにして、遠方に行くことにした。石川県か、三重県か、その他か?いろいろ悩んだけれど、石川、三重はちょっと遠すぎると思い、九州で、まだ行ってなかった、天草方面にした。近いと言っても、400キロ近くあるので、移動に時間がかかる。そのため、前日、体操教室が終わってから、すぐに準備をして、6時頃には、益田を出発した。萩から美祢に向かい、そこから高速で熊本県へ。萩では、ガソリンが安いスタンドがあるが、ここで給油をしていくことにしたが、なんとリッター132円。益田より10数円安い!萩では、夕飯もとった。
 緑川パーキングエリアで、車中泊をすることに決定。

  

 真冬の車中泊ということで、キャンプ用の銀マットも数枚準備し、その上に寝袋、その上に銀シートをかぶせ、そして、最後にそれらを全部ひっくるめて、銀マットがまるまっている部分をトンネル状にして、かぶせるというこれでもか!っていう防寒対策をした。結果、逆に暑いくらいになってしまったが、車の暖房の残りがなくなった頃からは、快適な温度になり、熟睡することができた。
 朝起きて、今日の出発地点である、不知火の道の駅に向かう。途中、朝マックをして朝食をすます。不知火の道の駅は、とても大きく、温泉施設もあった。その一角に車を停め自転車の準備をした。
ここなら、ゴールしたら直に温泉に入れる貴重な道の駅だ。

  


 ここから、スタートだが、防波堤が異常に立派だった。自転車でも通行できるようになっていたので、上ってみる。ちょっとした道ぐらいの幅になっていた。ずっと続くと思っていたが、そんなには続かず普通の歩道になった。海岸線は干潮で、干潟が見え、日本海と違った風景だ。久々につぎはぎ日本一周なのだからか、なかなか調子がでず、ペースが上がらない。それに、写真を撮りたいところも多く、少し行くと止まって写真、の繰り返し。三角港に海のピラミッドというものがあるということで、寄ってみると、あいにく工事中でせいで全体像がよくわからなかった。残念。

    

  

三角駅をすぎ、いよいよ大矢野島に入る。ここにかかる橋は、天門橋という橋だ。最近ではしまなみ海道にかかる橋など、立派なものが多いので、そこまでではないが、建設された(昭和41年)当時は連続トラスト型の橋では世界最長だったらしい。

   

そして、この島は天草四郎のふるさとだ。途中、天草四郎メモリアルホールなどもあった。

  

 天草五橋を渡って、天草上島まで行くのだが、その2番目の橋を渡り、永浦島へ。ここには天草ビジターセンターという資料館があった。天草四郎のことが展示してあるかと思ったが、天草地方の自然、特に海の生物についての展示だった。ここで、しばし、休憩していると、サイドバックに荷物満載の自転車の青年と遭遇。ここでは、軽く会釈をする程度だったのだが、その後、同じルートを進んでいるようで、休憩所でもう一回、そして、昼食時にも出会い、いろいろと話をした。聞くと、愛知から来たSさんということで、こうした自転車の旅は、学生時代から始め今年で7年目ぐらい休みを利用しながらいろいろなところへ行っているということだった。今回も、天草のあと、鹿児島へフェリーで渡り、最終的には屋久島に行くとのこと。お互い、同じような趣味ということで、意気投合して、今日の目的地まで、一緒に行くことにした。

   

    

  

 二人で進む『つぎはぎ日本一周』は初めてだが、荷物満載の若者と、ロードのおじさんで、ちょうどスピードもいい感じ。先頭を交代しながら、風除けになって進む。上島から下島にかかる天草瀬戸大橋を渡る。ここは、ループ状になっていて、なかなか面白い橋だ。

 

 橋を下りると、天草の中心部ということで、想像していたよりも大きな町だった。にぎやかなところを過ぎ、再び海岸線。国道324号線を北上する。二人で進むというのはやはり、速い。ただ、ひたすら進むという感じだったのだが途中、大きな十字架が目に入った。止まってみると、そこは、天草四郎が、島原の乱の時に乗船した場所ということらしい。

  

 Sさんは、テント泊ということで、富岡海中公園あたりまで、行きたいと言っていたのだが、私は、明日までの予定なので、もう少し足を延ばして、下田温泉へと考えていた。2人で進んだことで、いつも以上にペースが速くSさんの目的地に思ったよりも早く到着。そこには、富岡城がある。ここは島原の乱で、幕府軍のとりでとして使われたお城だ。時間に多少余裕もできたので、このお城まで上ってみることにした。ここの坂道が結構な激坂。トレーニングという気持ちで、なんとか上りきった。場内を観覧して、Sさんとは、ここでお別れ。Sさんは、近くのキャンプ場でテントをはるそうだ。さすが、本格的な旅人だ。真冬に・・・すごい。

   

    

 私は、無理をせず、あらかじめ、インターネットで調べていた下田温泉にもう少し足を延ばす。ここには温泉旅館がたくさんあるので、きっと、一人ぐらいなら、なんとかなるだろうと思っていた。冬の野宿はちょっと無理なので、なんとか、宿を確保しないと。下田温泉に到着し、さっそく宿探し。この旅はあまり、豪華なところは泊らないようにしているので、あまり、大きくないところから訪ねてみた。何件か、満室ということで、少し心配になったが、その後、なんとか、空いていた。ここが、掘り出し物というか、部屋自体は昭和の雰囲気のある部屋だったのだが、夕食、朝食がついて、7800円というリーズナブルな値段だった。しかも、料理がうまかった!当然、お風呂は温泉で、これもよかった。1日目、終了。

  

本日のデータ
 走行距離  117q
 平均速度 20.1q/h
 最高速度 42q/h
 高速道路料金 美祢〜松橋  5670円
 宿泊代  7800円 1泊2食
 






















『つぎはぎ日本一周』