『鹿児島〜開聞〜山川』
2009.3.29 
 今回は、夏に行った鹿児島の続き。家内の実家、宇部からスタート。できるだけはやめに自転車に乗りたいので、朝5時すぎに起きて、6時前に車に『つぎはぎ日本一周』のあいぼうのビアンキのロードを積む。
 実はラッキーなことに、昨日から景気対策として土日の高速はどこまで乗っても1000円というありがたいことになっている。宇部から鹿児島まで、高速で400キロの距離。これが1000円というのはありがたい。
 6時にスタートして、すぐに高速に乗り、ただひたすら、南下。途中一回休憩をしたものの、すぐに出発。10時40分ごろに鹿児島に到着。
 今回の計画は、3日目の最後に垂水からフェリーで帰ってこようと考えているのでとりあえず、車をフェリー乗り場近くの駐車場にとめるのが最善と考えていた。さっそく、フェリー乗り場へ・・・・。駐車場はあるにはあるが、高い・・・・30分100円とかばっかり。1日おいておくと割引か?とか思ったがそれはなく、最初の6時間はちょっと安いが、後は通常の料金という・・・変則的な設定だった。3日近くおくことになるので、1万円以上になりそう・・・・。これは倹約をもっとうとしている、『つぎはぎ日本一周』としてはいただけない。そこで、ちょっととおいけど、駅の近くなら駐車場もあるだろうということで、鹿児島南の駅にいってみた。すると、90分100円ではないか。長時間割引で12時間500円というサービスもついていた。これが複数回有効なら3000円だし、1回だけなら500円プラス800円×5で4500円ですむ。ここに決定・・・・と思ったら、防犯のため48時間以上の駐車はできないという但し書きが・・・。しかたない、明日またここに来ることにしよう。計画していたルートでは、ちょうどもう一度ここを通る予定になっていた・・・一度精算して、もう一度駐車することにした。

 さて、駐車場も決まり、いよいよスタート。11時30分だった。結構駐車場探しにてまどったわけだ。
今日の目標は指宿ー開聞ー池田湖ー知覧なんて考えていた。これがいかに無謀であったか、後で思い知らされるのであった・・・。
最初は街中を通る。やはり、車の通りも多く、景色もあまりおもしろくない。ただ、自転車レーンが結構広く整備されていて、走りやすかった。そうこうしてると、海沿いの道に出た。やっぱりこうこなくちゃ。桜島がどがーんとスゴイ存在感でこちらを見ている。
さらに進むと、巨大な石油タンク群が見えてきた。中学校の地理で習ってなんとなく記憶に残っている。喜入の石油備蓄施設だ。これも迫力ある。
   

 海岸がごつごつした岩のようなところに出た。宮崎の鬼の洗濯岩が、ぶつぶつと切れた感じだ。その岩に数名人影が・・・地元の漁師さんだと思う。どうやら岩海苔をとっているところらしい。少し行ったところに喜入の青のりって、広告の看板が出ていた。
 
指宿の道の駅に到着。昼を食べずに、1時30分まで走っていたので、さすがに、昼食を・・・と思い、道の駅の建物の中へ入る。しかし、中の食堂はいっぱい。待って食べるという手もあるが、時間がもったいない。そこで、外の屋台を見てみることに。すると、おもしろいものが・・篤姫バーガーなるものを発見。これがすごいボリューム。580円とハンバーガーにしてはやや高いが、これを昼食にすることにした。中にはハンバーグではなく、テリヤキキチンが入っていた。思わず、何枚も写真にとった。味の方もばっちりだった。屋台だったので、海が見える展望所で食べたがこれが気持ちよかった。ここの道の駅はなかなかきれいでよろしい。

   

 指宿といえば砂風呂。指宿にきたら、絶対入ろうと、決めていた。今まで、『つぎはぎ』の途中で、温泉には入ったことはなかったのだが、砂ぶろは別。ここに来て砂風呂に入らずに通過したとなると、『日本一周』の名がすたる。砂風呂はほかにはない特別な温泉だ。900円とタオル100円で裸になったうえに、専用のゆかたを着て、いよいよ、砂ぶろへ、砂の上にねころぶと、かかりの人が手際よくスコップで顔以外、全身に砂をかけてくれた。背中から、じわりとあたたかくなって、10分が目安って書いてあったけれど、あまりの気持ちよさに15分ー20分もはいっていた。そのあと、普通のふろに入るのだが、砂を落とす場所があり、そこで、湯をかけて、ゆかたもぬいで、風呂にはいった。砂ぶろに入るひとは、外国の方も数名いて、インターナショナルって感じだった。砂風呂に入った個所から、海岸の波うちぎわをみると、湯気が上がっていた。時間によっては、そこで、砂ぶろをすることもあるらしい。

   

 さっぱりしたところで、出発。開聞岳へ向かう。昨年の夏、暑い中 開聞の駅についたのを思い出す。
 今回は、ガイドブックに紹介してあった、開聞岳をぐるっと一周できる道を通ることにした。 ここは途中、不思議なトンネルがあるらしい。実際に通ってみると照明の代わりに、天井から、光が入るように穴をあけてあるのだ・・・。結構長かったので、ちょっと怖かった。とくに、途中、一番低くなってるところだと思うが真っ暗の中、水分をふくんだ土がたまっていて、タイヤがうまって、ハンドルがとられて、もうちょっとでこけそうになった。おーこわこわ。
トンネルを出てから、雨がふり始め、どんどんひどくなってきた。レインコートを持って来ていたので、それを着て再スタート。途中、道を間違えたりして、大回りして、やっと開聞駅に到着。午後6時をすぎていた。

   

    

 知覧どころか、池田湖にも行けず、時間もきたので、宿を探すことに。開聞の駅の近くのコンビニで近くに宿泊施設がないか聞いたのだけれど、近くにはないとのこと・・・。山川までいけばあるという。そこで、逆もどりではあるが、山川へ向かうことにした。途中、山川温泉という文字が見えたのでラッキーと思いそちらへ向かう。これが、いけなかった。この温泉は、宿泊施設がない温泉らしく、近づいてもそれらしいものが見えなかった。暗くなるし、道は分からないし、おまけに、ライトの電池が残り少なかったらしく、弱弱しくいつ消えてもおかしくないような明かり・・・・さすがに心細くなる。
 ここで、地図を見ると、山川温泉と、山川駅はずいぶん違うところと判明。だんだん暗くなる中、しかも雨の中を足がつりそうになりながら、道もはっきり確信が持てないまま、進む。途中、何人かの人に山川駅を尋ねながら、やっとのことで、到着した。駅にしては分かりにくい場所だった。7時25分。よかった〜これで、なんとかなる、と思ったのだが、油断禁物。旅館はあっても、満室という場合もある。平戸に行ったとき、それで、結局 野宿ということがあったことを思い出した。
フロントに聞くと、泊まれるとのこと。ほっとした。しかも、この旅館うれしいことに、2650円という安さ、朝食も400円でできるというので、それもたのんだ。あと、本格的な温泉もあり〈入湯税)が100円必要ではあったが・・・それにしても安い。まあ、サービスはそれなりだったが、この値段は『つぎはぎ日本一周』らしくて、非常によろしい。ただ、山川駅の周りにはこの旅館以外はあまりにぎやかな感じではなく、近くにコンビ二もなかったので、夜は、ちょっとしたつまみでも食べながら旅をふり返るのが好きなのだがそれができず、やや口と時間をもてあました。まあ、1日目の旅をふり返り、スマートフォンである、携帯にワードの文章として書き込むなどして夜をすごした。明日は晴れるといいなあ〜という希望を持ちながら早めに寝た。
本日のデータ
走行距離 92.06km
平均速度 20.4km/h
最高速度 51.6km/h
費用 指宿砂風呂             1000円
    宿代                 3050円
    宇部〜鹿児島 高速代      1000円

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『つぎはぎ日本一周』