『とびしま海道〜大崎下島』
2010.8.1
 年々夏休み期間中の研修が増えてきた。(今年は特に)以前は普通取れない年休をこの時期にとって、リフレッシュという気分になれたのだが、なかなかそうはいかなくなってきている。ということで、日曜日、1日限定の『つぎはぎ日本一周』ということになった。
 1日ということで、どこに行こうか迷ったが、まだ行ったことのないところは近場にもたくさんあるので、昨年の小豆島に続いて、今回は、広島の大崎下島にいくことにした。2年くらい前に橋がついて、現在では橋伝いに自転車でいけるようになった。この島々を結ぶ海道を「とびしま海道」というそうだ。本土からこの橋を渡って、大崎下島を一周して再び本土にもどるというコースだ。
 いつものように、朝からスタートするために、前の晩から出発し、車中泊をする。
 朝、呉市の仁万というところに行く。近くに駐車場を探したら、ちょうど、安芸灘大橋(全長1175m)の近くにあった。今日は、ここに停めさせてもらい、自転車の準備をした。ただ、最初のこの橋は有料道路なので、ひょっとしたら自転車通行不可の可能性もあったので、心配しながらのスタートだった。料金所にさしかかると、自動車700円とある。高い!でも、歩行者と自転車は無料で、歩道を通るようになっていて一安心。ジョギングをしている人などもいて、地元の人のジョギングコース、散歩コースになっているのだろう。こういう景色なら、毎日そういうことをしても気持ちいいだろうな〜と思う。

    

 最初の島は下蒲刈島(しもかまがりじま)。この島もじっくり散策をすれば、素敵な風景がいっぱいなのだろうが、今回は、先をいそぎ、通過するだけ。まあ、仕方がない。海岸線を進むと、蒲刈大橋が見えてきた。立派なトラス橋全長480メートル。

   

上蒲刈島。多少のアップダウンがあるが、まあ、気持ちよく走ることができた。水分はしっかりとりながら・・・夏の自転車は水分だけには注意しておかないと。この島の南側の道を走る。途中から長いトンネル。歩道が普通の道の車道ぐらいあり、安心して走れる。どこもこういうトンネルならいいのだけれど・・・・普通のトンネルは未だに恐怖を感じる(事故にあいそうで)。このトンネルを抜けると、すぐに橋が見えてきた。豊島に渡る豊島大橋だ。(全長903m)つり橋だ。

    

 豊島は北側の道を進む。途中、標識に沿って、山の方へ進むが、これが失敗。海沿いをそのまま進む方がフラットでよかったのだが、山の道は、橋よりもだいぶ高いところまで行き、それからまた下るというもの。まあ、ずっとフラットより、こういうのぼりがあった方が楽しめるから、とプラスに解釈して進む。下の方に、豊浜大橋が見えてきた。(全長543m)トラス橋だ。橋から見える豊浜町の港の雰囲気がいい。

    

 豊浜大橋を渡ると、今日の目的の大崎下島だ。この島は一周するつもりだったので、どちら側を進んでもよかったのだが、早く御手洗の町に行ってみたいという気持ちもあり、南側の道を進むことにした。どの島もそうだが、この辺りの斜面はほとんどの場所でみかんを栽培している。そして、モノラックもいたるところに張り巡らされている。ただ、現在は使われていないようなモノラックも多く、トラックによる運搬が多くなったのかもしれない。
 自動販売機が見えてきた。ちょうど、自販機の裏が木陰になっていて、ベンチなどもあったので、今日、何度目かの休憩。それにしても暑い〜。 

 そして、いよいよ御手洗地区。まず見えてきたのは高燈籠。南側から御手洗に入ってくるときのシンボルと言ってもいいかも。雰囲気のある場所だ。この辺りの建物はほとんどが、昔風。タイムスリップしたようだ。
 そうそう、今回の『つぎはぎ日本一周』は、今までとちょっとちがって、一眼レフを持ってきたのだ。荷物にはなるが、せっかくの景色など、いいカメラでしっかりと残しておきたいという気持ちからだ。ただ、コンパクトデジカメと併用で、いつもはコンパクトデジカメで、ここ!という時に、一眼レフという使い方をした。自転車をこいでいるときに、さっと取り出せないので、まあ、これは仕方がない。写真にカーソルを持っていったときに「α300撮影」と出てきたもの、少し横長な画像がデジカメの写真になる。御手洗地区では、しっかりと一眼レフで撮影をした。

  α300撮影

 高燈籠の撮影をしていると、見慣れないものが・・・・。人力車だ。近くに行ってみると、日本一周という幟が立っていた。すぐに声をかけ、少しお話をした。2年前から伊勢からスタートしているそうだ。途中、車に轢かれる事故にあい、中断もあったそうだが、今また、旅をしているということだった。自転車でもなかなか大変なのに、人力車とは・・・。すごい!ホームページに載せる許可も得たので、掲載。(みなさん、あわれたら、応援してあげてください)

α300撮影

御手洗の街並は、本当にどこを歩いても絵になる感じだ。乙女座という芝居小屋もあり、なんとなく、内子の内子座があったあたりの街並を思い出す。この芝居小屋は150円の入場料。無人の集金箱が置いてあり、そこへ入れ、中へ入ってみた。中はコンパクトで、それほど大きくはないが、2階席もあり、おしゃれなつくりだった。

 α300撮影   

 何の番組か忘れたが、以前、大崎下島の時計店のことをやっていて、古い時計を修理できる世界でも数少ないところということで、世界各地から修理の依頼が来るというのを見て、是非行ってみたいと思っていた。その場所は乙女座のすぐ近くにあった。じっくり中に入って、ご主人のお話を聞きたいと思ったが、先ほどの日本一周中の方が熱心にお話をされていたので、邪魔をしてはいけないと、写真だけとらせてもらって、次へ進んだ。店の中には150年前の柱時計があるということだった。

α300撮影 

 少し行くと、赤く丸いポストがあり、この街にマッチしていた。

α300撮影  α300撮影 α300撮影

α300撮影 α300撮影 α300撮影

 潮待ち館というところに行き、パンフレットをもらったり、この街の観光スポットを教えてもらったりした。
 家々の壁面に花が生けてあり、そこにアゲハチョウがとまったりして、とても綺麗だった。 ちょうど、昼になったので、脇坂屋という料理屋で昼食をとった。各種定食もおいしそうだったのだが、高かったので、一番安い、天丼を注文700円。どうしても、『つぎはぎ日本一周』では節約というのが頭にあって、贅沢ができないのだ〜。天丼はえびだけでなくアナゴも入っていたりして豪華で美味。

α300撮影 

さて、次に向かったのは、小学校跡を通って、歴史の見える丘公園へ向かう。結構高い場所にあり、階段を使って上る。途中、桜の木にたくさんのセミがいた。そういえば、以前しまなみ海道を息子たちと自転車で旅したときに小島に渡ったとき、そこにすごい数のセミがいたのを思い出した。瀬戸内はセミの楽園?写真をぱちり。

α300撮影

 急な階段をのぼり、歴史の見える丘公園に到着。ここちよい風が吹き、ここからは一面に海と瀬戸内の島々が見渡せる。また、遠くには来島海峡大橋も見える。御手洗の街並も趣があり、しばし時間を忘れ、景色を堪能した。

   α300撮影 

α300撮影
 α300撮影 α300撮影 α300撮影

 再び階段を下り、御手洗の街へ。足の長い小学生の標識発見。
 やっぱり、お話がしたくて、時計店にもう一度行ってみた。すると、今度は本当の時計修理のお客さんがきていた。商売の邪魔はできないので、やはり、お話はやめ次へ進む。今度は、下をくぐれる珍しい神社。
 こうして御手洗の街をあとにした。う〜ん。とても素敵な街だった。お勧め。

  α300撮影 α300撮影 α300撮影

大崎下島を一周するのであるが、この島が最東端ではなく、岡村島という小さな島まで橋がかかっているので、その島を目指すことにした。ただ、御手洗に長い時間いたために、そんなに時間に余裕もないので、岡村島は上陸するだけで、Uターンすることにした。平羅大橋―中の瀬大橋―岡村大橋と渡っていく。

   

 

 岡村大橋の途中で広島県から愛媛県へ。将来は、この岡村島と大崎上島、大三島などと橋をかけて、しまなみ海道ともつなげる計画があるという。(ただまだいつというのは未定だそうだ)そうなったら、また橋を渡ってみたいなあと思った。岡村島へ入ると、すぐに休憩所のようなところがあったので、ここで、一休みし、Uターンした。

    

 再び大崎下島に入り、今度は来るときと逆の南側の道を進む。この島の道はフラットでとても気持ちよく進むことができた。途中、アゲハチョウが多数舞っている場所があり、一眼レフを登場させ、アゲハチョウの撮影にしばし時間をとる。アゲハチョウを撮りたいとずっと思っていたのだが、なかなかいいチャンスがなかったのだが、これだけたくさんのアゲハチョウがいるのは珍しいのでやや、興奮を覚え、夢中でシャッターを切った。

α300撮影

 豊浜大橋を渡る。この下の海峡は結構な潮の流れだった。豊島も一周したくなり、来るときと逆方向の南側の道を通る。橋のたもと辺りの自販機により、水分補給をするとき、ふと上を見るとツバメの巣があるではないか。ここでも、写真をパチリ。

  α300撮影 α300撮影

 この道もフラットでとても走りやすかった。次に豊島大橋。逆方向から来たので、橋の真下を通る。近くで見ると、結構高い。

   α300撮影 

 それまでがフラットだったので上蒲刈島の道は結構きついところもあった。ここは来たときと同じ道を帰る。蒲刈大橋。

 そして、いよいよ本日最後の橋、安芸灘大橋。丁度、この辺りで夕日の時間帯になったので、橋の上で夕日の撮影をすることにした。自由きままな『つぎはぎ日本一周』ならでは。

  

α300撮影 α300撮影 α300撮影

 安芸灘大橋を渡り、スタート地点に到着。自転車を片付けて、本日のコース全て終了。なかなかいいコースだった。景色もよいし、御手洗の街もよかった。『つぎはぎ日本一周』島シリーズ第2回目は大成功!
 さて、益田まで帰らねば。

 実は8月1日は私の誕生日。『つぎはぎ日本一周』は自分への誕生プレゼンとかな。次はいつ?どこ?
本日のテータ
 走行距離 67.28km
 平均速度 km/h
 最高速度 km/h

















『つぎはぎ日本一周』