『山川〜加治木』
2009.3.30 
 今日は、行きたいところがいろいろある。池田湖は、ここまで来たからには是非行っときたいし、知覧にも・・・・。それから、48時間以上の駐車はできないので南鹿児島駅には必ず..それに、できるだけ桜島に近づきたい。いろいろ自分の中で要求がある。 鹿児島は遠いので、そうそうは来れないということが、そういう気持ちにさせているのだろう。
 朝7時にアラームをセットしていたのだけれど、結局7時20分まで二度寝してしまった。雨の中、つらいライドだったので、思ったより疲れがたまっているのだろう。400円とは思えない豪華な朝食をとって、出発したのが8時すぎになってしまった。

 外に出るとなんと雨。結構降っている。いきなりブルーになるがまあ、仕方ない。旅館の前でレインコートを出しそれを着る。最初からというのはブルーにはなるが、途中でぬれてからレインコートを着るよりはぬれていないうちに着れるのでいい。
最初に向かうのはイッシーで有名な、池田湖。ここに行くためには昨日往復した開聞までいかなくてはならない。通るのが3回目となると、さすがに気分的にきつい。まあ、でも仕方ない。もくもくと、開聞へ向けて進む。案外早く着く。昨日の夕方も素直にこの道を通っておけばそんなに苦労はしなかったのかも・・・。池田湖という表示がでたので、右折。ここからは、初めて通る道だ。なだらかにのぼり坂が続く。あるとき、突然目の前に大きな湖が現れたという印象。公園の遊具もイッシーを模していたし、イッシーのレプリカなどもあり、なかなか面白い。湖の向うに、開聞岳が見え、絵になる風景だ。イッシーといっても今ではぴんとこない人の方が多いかも。私が子供のころは、ネス湖のネッシーか、池田湖のイッシーかというぐらい有名だったのに・・・・。

  

  

 さて、次は知覧に行きたいと思っているのであるが、どのルートがいいか悩む。一度開聞にもどり、電車で喜入に行きそこから向かうという手もあったが、輪行をしなくてはならず、雨の中自転車を分解したり、組み立てたりというのは、やはり大変。と言うことで、距離的にはままあのスカイラインに挑むことにした。スカイラインという名前にちょっとひっかかりはしたものの....まあ、なんとかなるさ、という気持ちから進む。しかし、大変なルートを選んだことにすぐに気がついた。上っても、上っても延々と続く坂 みると、知覧ICまで22キロとか、表示で出ている.....。この坂を22キロ やめてよーと心の中で叫ぶ。『つぎはぎ日本一周』の第1回目の萩の鎖峠以上のすさまじさだった。GPSの高度計を見ると、560メートルをさしていた。。すさまじいはずだ。雨も降っていたし、坂を上るときというのは、本当に修業しているよう。自分が自然と一体になったような錯覚を覚える。

    

 途中、料金所のようなところにやってきた。・・・ここまで来て自転車は通れないなんて勘弁してほしいと思いながら、自転車もとおれますか?と聞いてみた。すると、20円で通れるとのこと。助かったー。ここからも、アップダウンがそうとうきついよっというありがたい一言も添えてくれた。その言葉どおり、きつい坂が待っていた。その坂をのぼりながら、いやなことが頭をよぎった。今日は月曜日ではないか・・・もしかして、知覧の平和資料館休館日じゃあ、ないよね・・・。もし、そうなら最悪だあ。スカイラインの後半は下り。気持ちよく下る・・・でも雨のためすごく寒い・・・。知覧ICで20円を払う。このとき、おそるおそる「平和資料館休みじゃないですよね」と聞くと、やっているとのこと。よかったー。

 

 知覧ICから、武家屋敷群まであと9キロ平和資料館まで11キロとあった。まだ結構遠いのだ 表示にしたがって進むが、ずっと下りで、思ったよりも早く到着。「つぎはぎ」の定番と行ってもいいと思うが古い街並みは、魅力的だ。ここも、とてもいい感じの生垣に、武家屋敷、庭園だった。驚いたことに、ここの休憩所には、ストーブがでていた。雨にぬれて寒かったので、温めさせてもらった。感謝。ここは、鹿児島だよね? 

   

   

   

 

 一通りまわったら、次の平和記念館へ向かう。出水の平和記念館よりも、一回り以上大きく展示品も数多くあった。出水は撮影OKだったが、ここはNG。まあ、その分自分の目でしっかり見た。戦争ってほんとうにむごいなぁと改めて思った。

   

雨にぬれていた服も館にいる間にほとんどかわいてきていた。出たところにあった食堂でカツ丼を食べ、午後からのツーリングに備えた。

 さて、ここからどうするかと思案したのだが、一度枕崎の方へ下って、電車で輪行するか、きた道を再びもどるかとか、いろいろ考えた結果知覧ICまでもどって、その後はスカイラインを通らず、22号線を平川に向かって下るというルートにした。
 知覧ICまでは結構な上り坂ではあったが、さっきの560メートルの過酷さからしたらそれほどでもなく、思ったより楽に知覧ICへ到着。ここからは、平川までただひたすら下りって感じの道だった。本当にバイクのよう。下りながら錦江湾が見えてきた。山の中からさっと、眼下に海が広がってくるというのは、とてもいい眺めだ。ほとんどノンストップで、平川に到着。

   

 ここからは、鹿児島へ向かって進む。この道は1日目に通った道。そこを逆走するわけだ。ところどころ見覚えがある建物などが見える。昨日のパーキング(48時間以上駐車できない駐車場)を探す。まず、鹿児島南駅、そこからちょっともどったところにあったはず・・・。記憶は正しかった。一度、この時間に精算した。思った以上に安く1400円。フェリー乗り場の駐車場にしなくて本当に正解。一度、パーキングを出て、再び同じ場所に入り、駐車開始。これで、明日までとめておける。

  

 鹿児島市を抜けるあたりにフランシスコザビエルという表示が見えた。これは、行かなくては・・・と思い寄る。ザビエルは、ここに上陸したということで、記念碑が建っていた。そして、すぐ横に「我は海の子」の記念碑もあった。この曲の作詞者である宮原晃一郎氏がここ鹿児島で生まれたことによりこの碑を建てたそうだ。錦江湾の海を思い出して「我は海の子」はできたらしい。

   

 さて、これからは、どこまで行けるかの勝負。できるだけ、桜島に近いところにいかなくては、明日肝心の桜島へ行けないまま帰るということにもなりかねない。そのためには少しでも・・・・というところ。ただ、『つぎはぎ日本一周』の難しいところというか、面白いところというか、宿泊施設がそこにあるか、どうかというのは、ある意味賭けではある。まあ、コンビ二や地域の人に聞くという手もあるが、ただひたすら進んでいるときには、ついつい聞かずに行ってしまうのだ。
 途中100均の店があったので、そこに寄る。今日は、本格的に夜間走行になりそうと思い、安全対策グッズを購入しようと思ったのだ。それは、リアのライト、反射タスキ、反射すそバンド、など。ついでに、雨対策として、ゴム手袋も購入した。それを装着して、進む。だんだん薄暗くなってきて、威力を発揮。昼にコンビ二で電池も買ったので、ライトも十分あかるかった。
 姶良という町に来たので、地域の人に宿泊施設を尋ねると、加治木という町にならあるとのこと、まだ少し遠いけれど、夜間走行覚悟なので、そこに向かう。暗くなる中、もくもくと進む。加治木の町まできたけれど、なかなか宿泊施設が見つからない。再び人に聞くと、ジョイフルの2階がビジネスホテルだと教えてくれた。道を聞くが、今一つはっきりしなかったが、たどり着くまで、何人かに聞いて、暗くなった7時20分ごろやっと到着。
シングル4500円という料金。ここは、隣に24時間営業のジョイフルというファミレスもあり、とても便利だ。早速、夕食をジョイフルでとる。なんと、599円で結構なボリュームの食事ができた。大盛りにしたのだが、これも無料サービス。ありがたい。少し行ったところにコンビ二もあったので、ここで、夕べ食べられなかったつまみなどを買い、ゆっくりと夜を過ごす。昨晩同様、旅の記録をスマートフォンのワードに打ち込む。旅をふり返りながらこうやって、記録するのも楽しいものだ。明日こそ、晴れてくれ〜と願いながら寝る。

   

本日のデータ
走行距離 117.7km
平均速度 16.6km/h
最高速度 57.9km/h
費用   宿泊代  3050円
      武家屋敷庭園管理費  500円
      知覧平和資料館入館料 500円
      駐車料金  1400円
      雨・夜間走行対策グッズ 420円    

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