チーム寺子屋 
ツール・ド・国東 参戦記09
2009.5.3
 3年ぶりの『ツール・ド・国東』参加。
 今年は、石見グランフォンドに仕事の関係で参加できないことが分かり、この季節に自転車のイベントができないのはつらい・・・・ということで急遽出場することにした。
 石見グランフォンドや出雲路ワンデイランなどは150人から200人ぐらいの参加で、このくらいの人数になれていたこともあり、今回の参加人数の多さにびっくり。今年は、休日高速1000円の影響もあるらしいが、なんと、参加者3000人ちょっと。昨年よりも800人も増えたそうだ。
 年々参加者が増えているそうだ。そういやあ、最近、益田でもロードバイクに乗っている人が増えたような・・・・。自転車の楽しさを分かる人が増えるのはうれしい限りだ。

 インターネットで宿泊を予約していたのだが、急遽ということもあり、近くに安いところがなく、(ゴールデンウイークなので当たり前か・・・)仕方なく、中津にとっていたこともあり少し遅く会場に行くが、駐車場がすでになく、それを探したりするうちに時間がどんどんたってしまい、ぎりぎりに到着。前日に受付を済ませていたからよかったけれど、もう少しでスタートに間に合わなくなるところだった。反省。

  

 ということで、今までのイベントでは初となるほぼ最後尾からのスタートとなった。私が出場したのは3年前と同じAコース160キロだ。このコースの参加者はなんと1311人。ずげー!!
 最後尾ということで、スタートの号砲がなっても、なかなか走り始めることができず、ゆっくりと進む。国道に出てからも、前回の時に感じた(前回は割りと前の方からの出発)スピードが速くてついていくのが精一杯で最初にかなり疲れた・・・というスタート直後の感想とは違い、ちょうどよいスピードで進んでいった。それから、徐々に私自身のスピードを上げ、前の人をちょっとずつ抜いていった。なんと言っても1300人の最後尾、抜いても抜いてもまだ人がいる。まあ、最後尾だったので、抜かれることはほとんどなく、抜くばかりという今までにない経験で、精神的には非常にリラックスできたし、前向きにチャレンジすることができた。その意味で最後尾からのスタートは正解だったかも・・・。

 

 見覚えのあるコースを進む。練習不足は否めず、最初からあまり無理をしないようにマイペースを保つ。
 前日に受付を済ませていたので、プログラムに出場者が掲載されているのだが、Aコース1311名中島根県からの出場はたったの2名だった。島根代表のような気持ちで走る。もう1名の方は1311名の中から探し出すこともできなかった。(当たり前か)「もう一人の方、どうでしたか?」
 走りながら前方を見ると、切れ目なくずっと人がロードバイクにまたがって進んでいる。圧巻だ〜。
 ロングライドのこうしたイベントでは、補給食というのが、とても重要で、途中途中で、エネルギーを摂取しておかないと、いきなりハンガーノックといって、力が出せなくなることがある。今回も、ウイダーを3つ背面ポケットと、ロードバイクのフレームに取り付けてあるBENTOBOXに入れ、途中で口にしながら進んだ。前のときはどうだったか、記憶が定かではないが、今回の最初のエードステーション?チャックポイント33キロ地点国東隣保館には、水分のおもてなしはあったが、固形物は置いていなかった。ウイダーを持っていって正解。さすがに1311名も出るので、大変なのかな?と思った。
 朝、ぎりぎりに会場入りしたので、トイレにいっていなかったのであるが、最初のエイドステーションですればいいと安易に考えていたのが間違いだった・・・。トイレに長い長い行列が・・・・。相当な時間のロスを覚悟でトイレに行くか、次までがまんするか・・・・究極の選択。う〜ん・・・・次までがまんしよう。という結論に達し、次へ進む。

  

 次のエイドステーションまでは、ある一定区間、Bコースの選手と同じ道を走ることになっている。
4年前、初参加のときに、Bコースで出場したときに、Aの選手の人たちが次々に猛スピードで抜いていったのを思い出した。この区間、Bコースの選手がちらほらと見えてきた。猛スピードというわけにはいかなかったけれど、ちょっとずつ抜いていった。こうしたことも、モチベーションがあがって、試合筋が反応して、普段以上の走りができたように思う。
 今回のイベントで一番の失敗は、ヒルクライムに申し込んだのに、私の勘違いで計測できず、記録なしになってしまったこと。これは、プログラムをななめ読みしたのが原因。よく読めばよかった。Aコーススタート後50キロ、Bコーススタート後30キロにヒルクライムのコースはある、と書いてあったので、勝手にAコースとBコースは別々のヒルクライム計測地点があると思い込んでしまったのだ。実は、同じところにあり、コーンとコーンの間を通ることによって、チップに反応して計測するというシステムになっていたのだが、ヒルクライムに来たとき、30キロ地点のBコース用のものだと思い、コーンとコーンの間を通らなかったのだ。ショック!
 ゴール地点のコーンのところには係員の方が、誘導してくれ、コーンとコーンの間を通ったのだが、スタート地点を通っていなかったので、当然記録なしになってしまった。ゴール地点のとき、AもBもですか?と尋ねると「そうですよ」という返事・・・・ここで、ヒルクライムの記録なしということを悟って、意気消沈してしまった。
 まあ、そうは言ってもくよくよしていても始まらないので、気を取り直して進む。

  

 途中、トイレだけの場所があり、さっきがまんした分、ここにストップした。ここは、列もできてなく、すぐに行けたので、ありがたかった。さっきがまんして正解。
 次のエイドステーション58キロ地点の(元)大田中央公民館に到着。ここには、ありがたいことに結構な「おせったい」があった。バナナやスナック菓子、ゼリーなど。ありがたい。バナナとお菓子をいただき、水分をボトルに補給して進む。

    

 次のエイドステーション健康交流センター72キロ地点までは、それほど距離はなく印象としてはすぐに到着って感じだった。ここは、水分とバナナ?がおいてあった。ここは、休まずにチェックしてもらったら、すぐにスタートした。

  

 昼食が準備されている本日一番豪華なエイドステイション真玉 粟嶋神社100キロ地点に到着。なんと、たこ焼きまであるではないか!このたこ焼きが大きい。是非食べてみたかったのだが、順番待ちの列が・・・・残念。それ以外にも、おむすびや豚汁、パン、フライドチキン、イチゴなど、たくさん置いてあった。ありがたい。子どもたちもボランティアで接待をしてくれていた。子どもの声は、元気が出る。ここでは芝生に座りしっかり食べ、少し休憩もして残りのコースに臨む。

   

  

 後半は、海岸線に沿って進む。最初はアップダウンも結構あるにはあったが、ついこの前、鹿児島で560メートルのスカイラインを走破したこともあり、それほど苦にもならず、進む。ちょうど同じくらいの力の人と一緒に走る形になり、ドラフティングのような恩恵を受けながら進む。(時々は先頭になりましたよ)まあ、1311人もいるので、ドラフティングをしようと思わなくても、ほとんど自然にそんな感じになるのではあるが・・・。今までのイベントでは、必ず一人になる箇所があり、コースを間違えていないか不安な時間があったのであるが、今回は、全くそんなこともなく、いつも必ず人がいるという状態だった。1311人って、やっぱりすごい数だ。

 

 途中から再びBコースの選手と同じ道を走ることになり、何人も抜いた。ちょっとでもタイムがよくなるように、この辺りから、結構必死になって走った。最初、マイペースで速度を抑え気味に走ったのがよかったのか、この辺りでスピードアップもできたのだ。そんな時、Bの選手の数名にびゅんっと抜かされてしまった。この選手たちが速い。この速さならAコースでもいいところにいくと思う、そんな選手たちだった。なんとか、この人たちについていこうと、意地で走った。結果、最後まで、いいペースで走りきることができ、気持ちよくゴールすることができた。

   

 コースの設定は、石見グランフォンドに比べると、過酷さはそれほどではない。石見グランフォンドは、これでもか!ってほど坂があるのだが、国東のコースは、坂はあるにはあるが、それほどでもなく、比較的だれもが挑戦しやすいコースだと思う。初出場したときのBコースには激坂がありびびったが・・・・。 
 3年ぶりということで、年齢から、体力も落ちて、あまりよい記録は出せないかなあ〜と思っていたのであるが、結果としては、記録は随分アップした。このことが一番の収穫。ここちよい達成感。これだけの人数の自転車という同じ趣味を持つ人たちが集まり、一緒に走ったということもすばらしい経験だ。また、いつか出てみたいなあと感じながら、会場を後にした。
 私の記録 
 Aコース 160キロ
 タイム 6時間27分47秒(公式記録)
 休憩を除いたタイム5時間50分20秒(オートにしたGPSによる)
 平均時速 26.9キロ
 最高速度 60.31キロ
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