『海南〜田辺』
2010.8.11
今回もありがたいことに、両親が一緒にきてくれることになった。最近は両親の方がこの旅を楽しみにしてくれているようで、次はいついくん?と聞いてきてくれる。感謝、感謝である。
前回、四国一周を完了したので今回はどこにしようか迷ったが、遠いけれども、和歌山県にすることとした。和歌山といえば、日本一周中の青年Hさんを家に泊めたことがあるが、彼のふるさとでもある、和歌山に来るときには連絡してほしいとのことだったので、連絡をいれると、、ちょうど和歌山にいるとのこと、バイクで来てくれることになった。彼に会えるのも今回の旅の楽しみとなった。
前夜、堺のホテルまできていたので、朝海南まで移動しなくてはならないが、せっかく堺にいるので、両親はまだ行ったことがないという大山古墳に行くことにした。まあ、大きすぎて、ただの森を見ているようではあるが、日本一の古墳を見て、出発した。海南駅について、そこで、自転車を組み立てスタートを切った。つぎはぎ日本一周としては遅めの10時すぎとなった。
和歌山といえばみかんの名産地。山々にミカン畑が見える。そう言えば8月1日に行った瀬戸内の大崎下島もミカン畑が多く山の雰囲気は似ていた。台風が近づいて来ているせいかこの日の天気は不安定で、晴れたと思ったら、曇り、大雨になったり、それもすぐやんだりといった感じだった。トンネルを出るところで大粒の雨が降り始めたので、出口のところで雨宿りをした。いつもはいやなトンネルも、こういうときは助かる。雨もやんだので再び進む。すると、リアタイヤに違和感が、パンクだ。つぎはぎ日本一周ではひさびさだ。スペアのタイヤと交換しようと思って道具バックを見ると、なんと、新品のチューブはなく、以前パンクしたのを修理したチューブしかなかった。やや不安はあったが、しかたがない、そのチューブと交換した。修理が不十分だったらピンチであるが、何とか、無事交換完了だ。後は、パンクしないことを祈って、再びスタート。
しらない町を自転車で行くのはやはりわくわくして楽しい。こんなところにこんなきれいな場所が・・・とか、ここらあたりはこんな植物が多いなあなどと、興味深く進める。今回は、新しい趣味でもあるデジタル一眼レフのα300を背中に入れているので、そういう景色に出会ったら、本格的な写真が撮りたいなあと思っている。背中のバックにカメラを入れての『つぎはぎ日本一周』ということで、少し重いが、両親が車で来てくれているので、他の荷物は車ということで助かる。
メールで、和歌山のHさんから連絡があり、今日は、バイクで会いに来てくれるそうだ。それが、広川というところで昼食をとっているときにわかり、その場所をメールで知らせた。
昼食の後、水越峠という峠を上る。結構な斜面が続くが、数々の難所を乗り越えてきたからだろうと思うが、少々の坂なら、苦もなく進める。いや、逆にこのつらさを楽しんでいるようなところもある・・・・ちょっと変? その峠のトンネルを抜けると、そこら辺りの山には、風力発電用の風車が何基もそびえたっていた。いろいろなところにこうして風車が建設されている。ここ数年のうちに本当に増えたと思う。エコのためにはいいことだ。風景にもアクセントができるようで楽しい。そんな中で、ちょっと写真でも、と思い、自転車を止めカメラをいじっていると、Hさんがバイクに乗ってやってきてくれた。5月にうちに泊ったので、3か月ぶりだ。近況をお互いに報告して、Hさんに、お勧めスポットを紹介してもらう。すると、この先に白崎というところがあるという。ちょっと外国風な白い岩でできた岬らしい。Hさんが先に行き、三叉路などの迷いそうなところでは待っていてくれるというパターンで進む。白崎までの道のりは結構坂があった。途中雨が急に降ってきて、レインコートを着た。着たと思ったらまたやむという感じで、ここでも変な天気で少々振り回された。まあ、こういうことも楽しさの一部なので、よしとしよう。夏だし、濡れても気持ちよい。(カメラは心配なので、ビニール袋で防水ずみ)
白崎に近づく。雰囲気のある風景だ。ところどころで撮影をし、白崎に到着。Hさんが待っていてくれ、一緒に白崎を散策。名前のとおり、白い岩、石灰岩?が一面に広がった、ちょっと変わった風景だ。キャンプ場もあった。Hさんからソフトクリームをごちそうしてもらう。自転車の旅のソフトの味、これが最高。
白崎でHさんとはお別れ。彼は近いうちに海外へ旅に行くと言っていた。う〜んうらやましい。日本からしっかりエールをおくろう。「Hさん、楽しいひと時をありがとう!感謝。」
予定では、熊野大社に行けたらいいなあ〜などと思っていたのだが、このペースだととても、とても・・・。ということで、この先は、ひたすら距離を稼ぐモードで急ぐ。でも、日頃のトレーニング不足からなかなか進まない。向かい風というのもきつい。でも、ところどころで、癒し系の景色に出会い、写真はとった。この辺りには、ユリがとても多いように感じた。ちょっとした道端に群生していたりする。結局、今日は熊野大社は無理と判断してホテルの予約をしてあった田辺という町までとした。田辺駅に到着し、両親に携帯でそのことを伝えると、まだ、帰る途中ということだった。両親は今日は、熊野大社よりもまだ先のつり橋を見に行ったそうで、結構な距離だったらしい。駅で待つ間、自転車を分解してすぐに車に乗せられるように準備をしていた。そうこうしているうちに、両親が到着。すぐに車に自転車を積み、夕食を取りに出かけた。夕食が終ってホテルに行こうと思うのだが、ナビと実際の場所が微妙にずれていて、最初は分からずもう少しで進入禁止の道に入るところだった。親切にも、高校生?大学生?ぐらいの若者に、「ここは一方通行ですよ〜入ったらつかまりますよ〜」と教えてもらった。親切だ〜。感謝。
ホテルに入り、夜食用に何か買いたいと思い、コンビニを探すが、駅の近くにはなかなか見つからず結構歩いた。やっと見つかったのは、コンビニではなく、スーパーだったが、そこで、ちょっとしたものを購入して、ホテルに入る。明日の計画を練りながら眠りについた。
本日のテータ
走行距離 104km
平均速度 18.7km/h
最高速度 52km/h
『つぎはぎ日本一周』